ブランド認証
ブランド認証米
ブランド認証米とは
ブランド認証米は、宮城県古川農業試験場で生まれた品種を「大崎地域」で、通常の栽培より5割以上農薬や化学肥料の使用を抑えて栽培されたお米です。
生産者が、世界農業遺産「大崎耕土」の資源(技術,景観,生物の多様性など)の保全を行うとともに、田んぼなどの生きものモニタリング調査を実施しています。これらの要件を合わせた認証制度は全国で初めてです。
環境の変化に敏感な生きもの達を決められた方法において調査することで、土や水路の状況などの田んぼの環境が分かります。
毎年続けていくことで、水田や周辺の環境を知り、「大崎耕土」の保全と安全安心な米作りにつなげていきます。
「大崎耕土」の田んぼの生きものモニタリング調査
「大崎耕土」のお米のブランド認証の特徴として田んぼの生きものモニタリング調査の実施があります。これは、従来の田んぼの生きもの調査から調査方法や指標となる生きものを決めて、継続して行っていくことで、1回の調査では分からない環境の変化をモニタリングしていくものです。
この取り組みを広げていくことで「大崎耕土」全体の田んぼ周辺の環境変化が分かってきます。調査結果は営農や田んぼの管理の参考とすることで、田んぼの環境の保全にもつなげていきます。
調査の指標としている生きもの
・農薬の指標:トンボ、クモ、バッタの仲間
・土作りの指標:イトミミズ、貝、甲殻類の仲間
・ランドスケープ(風致)の指標:カエル、水生昆虫、魚の仲間
生きものモニタリング講習会 生きものモニタリング講習会 生きものモニタリング調査票 アキアカネなどのアカトンボの多くは田んぼで繁殖をします。農薬に敏感な生きものがいる事は安全・安心な米づくりの確認になります。 田んぼや水路、河川を行き来して暮らす小魚や、ため池や畦などと行き来をするゲンゴロウなどの水生昆虫。田んぼや水路、居久根などと移動するカエルは周辺環境の豊かさを教えてくれます。 田んぼの土の有機物などを食べて暮らすタニシは土作りの指標となり、イトミミズは田んぼの土を耕してくれます。
認証要件
1.申請者
大崎地域に住所を有する個人及び本店・本所等が所在する企業・団体等であること。
2.認証対象
1.品種:宮城県古川農業試験場で育種された品種であること。
2.産地:大崎地域内で生産された米であること。
3.必須要件
(1)栽培方法
農薬及び化学肥料の使用量が宮城県慣行栽培比5割以下であること。
(2)田んぼの生きものモニタリング
1年目:モニタリング講習会への参加
2年目以降:モニタリング調査の実施
4.選択要件
(1)特筆した環境負荷の軽減
①JAS有機農産物認証の取得
(2)農業農村の多面的機能を支える取組み
②多面的機能支払活動への参加
③中山間地の多面的機能の維持への貢献
(3)産地交流による世界農業遺産の周知・価値観の共有
④生産者と消費者等との交流事業、CSAの実施
(4)品種の多様性の保全
⑤品種の多様性を担保する上で当該品種固有の認証制度により担保されていること
(5)GAPへの取組み
⑥G-GAP又はASIA-GAP、J-GAPの取得
(6)特筆すべき生物多様性の向上の取組み
⑦土水路の維持管理
⑧水路の生物多様性向上
⑨魚道の設置
⑩落水時の避難場所の設置
⑪冬期湛水などの実施
⑫中干の延期
⑬収穫後の水たまりの創出
⑭秋耕起の延期
⑮畔の草刈
⑯ため池の保全活動
(7)特認要件
⑰特認事項
取組例:水田に隣接する居久根の管理、水源地の里山の管理
販売場所
道の駅おおさきのほか、市内道の駅・JA・直売所などで販売しています。