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08加美エリア
困難を極めた鳴瀬川からの取水、蝉堰
鳴瀬川の上流部に位置し、農業用水の確保で苦労してきた地。山形県との県境に位置し、大崎耕土の水源地です。やくらいリゾートを有し、約650年続く「火伏せの虎舞」や幻の陶磁器「切込焼」の陶芸の里としても有名。
Pick UP!
困難を極めながら開通した堰
悲しい歴史がある縁切地蔵
蝉堰は、宮崎の地を治めた
蝉堰の
蝉堰が最も困難を極めたのは、鳴瀬川から標高60mの台地、台の原を越える地点でした。幾度となく失敗が続いたことを受け、当時13歳だった現場責任者の次男を人柱にたて、通水を祈願したところ豪雨が発生、その勢いで通水したと言い伝えられています。人柱となった子供は、台崎に縁切地蔵尊として祭られています。
蝉堰の水は、宮崎の田んぼを潤した後、旧宮崎町の中心街を貫流し、町はずれで再び田川へ合流する農業用排水路「
加美町宮崎地区に残る
とても変わった儀礼
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昔からこの地区は水の便が悪く、ひとたび火災が起こると大火になりました。そのため地元の若者と厄年の男たちが藁帽子をかぶり、腹にしめ縄をつけて地区内の家々を回り、家族全員にヘソビ(釡底のすす)をつけて歩き、火伏せと厄払いを祈願します。
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五穀豊穣と火伏せを祈願する勇壮な男たちのまつり。わらと竹で「お小屋」を作り、木につるした12束のわら灯籠に火をつけ、その年の農産物の吉凶を占います。
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小泉集落の新婚夫婦に対して契約講への加入を認めてもらう神事が執り行われた後、参加者全員の額に墨で「水」の字が書かれたり、集落の家々を回り、柄杓で水を屋根にかけたりする行事などが行なわれ、火伏せや家内安全、安産を祈願します。