ブランド認証
岩出山凍り豆腐
岩出山凍り豆腐とは
岩出山凍り豆腐は、岩出山地域を代表する冬の味覚です。
江戸末期の1842年、斎藤庄五郎が、奈良で氷豆腐製造法を伝授され、冬の換金作物として、さらには貴重なたんぱく源として岩出山にもたらしました。以来、170年余りにわたり、岩出山の気候や風土にあった製法へと改良を加えながら、伝統ある食材として、今に伝えられています。
岩出山凍り豆腐は、「大崎耕土」の代表的農産物である、大豆とにがりのみを使用しており、凍らせて熟成させた豆腐をいったん水につけて解凍し、水分をしぼって再凍結するという独自の工程によって生産されます。これにより、灰汁(あく)などの雑味が取り除かれ、凍り豆腐本来の味が際立ちます。さらに、膨軟剤を一切使用していないため、弾力に富んだしっかりとした歯触りと滑らかな舌触りが特長です。
現在、岩出山地域の生産者により、年間約10万袋(20枚入り)が生産されており、地元では鍋の具材や雑煮など郷土料理に欠かせない食材として重宝されています。また、岩出山凍り豆腐は、平成30年8月6日、農林水産省より※GI(地理的表示)に登録されました。宮城県では、「みやぎサーモン」に続き2例目、農業関連では県内初の登録となりました。
※GI(地理的表示)とは、「農林水産物・食品等の名称で、その名称から産品の産地を特定でき、産品の特性と産地の結びつきを特定できる名称の表示」のこと。GIは国際的に知的財産として保護されており、基準を満たすもののみが「GI」および「GIマーク」を使用することができ、地域ブランド産品として他産品との差別化が図られている。
認証要件
1.申請者
宮城県大崎市岩出山に住所を有する個人及び本店・本所等が所在する企業・団体等であること。
2.認証対象
- (1)品種:宮城県奨励品種であること。
- (2)産地:大崎地域内で生産された大豆であること。
- ただし、気象災害等の天災により3割を超える減収が発生した場合は、宮城県内産の大豆を使用することができる。
- ※根拠:3割=大豆共済における足切り適用減収率(1筆方式)
3.必須要件
- (1)栽培
- ①栽培履歴の確認ができること(栽培履歴簿の整備)
- ②宮城県の推奨する基本的な栽培技術の実施
- ※宮城県麦類・大豆生産・流通基本方針や普及センターなどから発行される技術情報等の参照
- (2)加工
- ①生産方法
- ア.大崎地域内で生産された大豆とにがりのみを使用し、生産地内で製造する。
- イ.5㎝平方を基準とする独自の形に切りそろえ、約-3℃の冷凍庫内で15日間程度氷温で熟成させる。
- ウ.一度水にさらして解凍し、水分をしぼり、アクや雑味をぬく。
- エ.冷凍庫で2回目の凍結を行い肌理を整える。
- オ.戸外又は乾燥庫で乾燥させる。
- ②最終製品の確認
- 目視で外観を確認し、形状が不良なものを取り除いた後、金属探知機で異物混入の有無を確認する。
- ③最終製品としての形態
- 「岩出山凍り豆腐」の最終製品としての形態は、凍り豆腐である。
- ①生産方法
販売場所
道の駅おおさきのほか、市内道の駅・JA・直売所などで販売しています。