大崎耕土について
世界農業遺産「大崎耕土」ツーリズム
厳しい自然環境と共生しながら、米・麦・大豆の三大穀物、地域特有の伝統野菜など、多くの農産物が生産されてきた大崎地域(大崎市・色麻町・加美町・涌谷町・美里町)は、「大崎耕土」として世界農業遺産に認定されています。
世界に認められた、巧みな水管理システムや屋敷林「居久根」、伝統的な農文化を継承しつづける大崎耕土全体が「フィールドミュージアム」です。
大崎地域世界農業遺産推進協議会では、食・農作業体験、居久根、水管理システムなどの地域資源と既存の観光資源を活かしたツーリズム商品の販売に向け、令和3年10月から11月にかけて、大崎耕土の魅力を体感できる「農泊湯治」、「食農体験レストラン」のモニターツアーを実施しました。
今後、世界農業遺産「大崎耕土」の魅力を伝えられるようなツアーとするため、さらにコンテンツを磨き上げ、商品化を目指します。
大崎耕土「農泊湯治」
「農泊湯治」とは?
農泊湯治は、大崎耕土の湯とくらしをじっくりと味わえる体験企画です。農業体験をした後は、産直市場や商店街で大崎地域の新鮮な食材に触れ、それを湯治旅館で夕食として味わいます。食後は温泉でゆったり疲れを癒して頂けます。
「農泊湯治」体験プラン
鳴瀬川流域プラン(1泊2日)
大崎地域に流れる鳴瀬川に沿ってたっぷりと農業体験を楽しめるアクティブツアー。宿泊は川沿いのコテージ。子供と一緒に楽しめるファミリー層向けプランです。
モデルコース
1日目
2日目
江合川流域プラン(1泊2日)
大崎地域に流れる江合川に沿って世界農業遺産をテーマに観光と農業体験を楽しめるツアー。夜は温泉旅館でゆったりリフレッシュ。ゆっくり観光するアクティブシニア向けプランです。
モデルコース
1日目
2日目
大崎耕土「食農体験レストラン」
「食農体験レストラン」とは?
食農体験レストランは、大崎地域の伝統野菜を自分の手で収穫し、その場で調理して味わう体験型レストランです。地元の農家さんやレストランのシェフが振る舞うお弁当を食べたあとは、大崎耕土の豊かな大自然の中を自由に散策します。
「食農体験レストラン」体験プラン
上伊場野里芋収穫体験プラン(日帰り)
上伊場野里芋は、大崎市三本木上伊場野地区の肥沃な土壌で栽培された里芋です。特有の粘り気とコクが絶品といわれる里芋で、この地区以外の土地では栽培しても、ここまでの旨みを引き立てる粘り気は出ないと言われています。元々生産量が多くない上に連作が難しい種で、市場に出回ることも非常に少なく“幻の里芋” と呼ばれ珍重されています。地元では醤油ベースの鶏だしの芋煮や煮っころがしとして調理されるのが一般的です。
モデルコース(10月開催)
- ・世界農業遺産「大崎耕土」の基礎学習
- ・体験内容の説明
- ・収穫体験
- ・昼食「上伊場野里芋の特製弁当」
- ・大崎耕土エリア散策
※集合場所:上伊場野集会所
小瀬菜大根収穫体験プラン(日帰り)
小瀬菜大根は、加美町小野田小瀬地区の栄養豊富な黒土で栽培された葉ダイコンです。特有の食感と甘味が絶品といわれる葉ダイコンで、食用に適したおいしいものは、限られた土地でしか育たないと言われています。生産者数が減り、いまは数軒しか栽培していない” 幻の葉ダイコン”は根がほとんど肥大せず、茎葉を食べます。地元では塩漬けやみそ漬けで食べるのが一般的です。
モデルコース(10月開催)
- ・世界農業遺産「大崎耕土」の基礎学習
- ・体験内容の説明
- ・収穫体験
- ・昼食「小瀬菜大根の特製弁当」
- ・大崎耕土エリア散策
※集合場所:小瀬多目的集会所
鬼首菜収穫体験プラン(日帰り)
鬼首菜は、大崎市鳴子温泉鬼首地区の標高が高く冷涼な気候で栽培されたカブ菜です。特有の辛みと旨味が絶品といわれるカブ菜で、鬼首以外の土地で栽培してもこの独特の辛みは出ないと言われています。生産者数が減り、いまは数軒しか栽培していない“幻のカブ菜”は地元では塩漬けや、一度湯がいた後冷水に通して一晩おく「ふすべ漬け」という調理法で食べるのが一般的です。
モデルコース(11月開催)
- ・世界農業遺産「大崎耕土」の基礎学習
- ・体験内容の説明
- ・収穫体験
- ・昼食「鬼首菜の特製弁当」
- ・大崎耕土エリア散策
※集合場所:大森平生活センター